設置したアンテナの接地

SDRラジオで短波帯を聴くために、屋外に電線を伸ばしてあるのです

室内から同軸ケーブルで屋外へ、不平衡/平衡&インピーダンス変換を兼ねて9:1のバランを地面に刺した鉄パイプに括り付けて、アンテナ線を12mくらい

先日、ふと見てみたら地面に刺した鉄パイプがぐらぐら、もともと20cmくらいしか刺していないから、ちょっとしたコトで動いてしまったみたい

アンテナのアース側はパイプに接続してあって、コレじゃアース(アンテナの場合は「グランド」と表現するらしいけど)が効いてないですね

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ワイヤーアンテナのような接地系のアンテナはアースも性能を左右するそうなので、ちゃんと調べてみようかと。

 

実家にあった接地抵抗計を持ってきて計測してみる(古~い測定器なのに校正してないけど狂ってはいないっぽい?!)

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鉄パイプを測ってみたらMaxの1000Ωを振り切るレベル(爆

試しに90cmのアース棒を接地抵抗計を繋いだまま打ち込んでみると、地表の40cmほどはぜんぜんダメ、そこからぐんぐん抵抗値が下がって90cm打ち込んだ状態で約500Ω、アース棒の先に鉄棒当てて更に10cmくらい先端が地面に入るあたりで約400Ω

以前、地面に穴を掘ったコトがあるのだけど、地表から2mくらいまで黒土で、そこから1.5mほど赤土、その下に細かい砂利の層と粘土っぽい層が50cmくらい、その下に河川にあるような角のない石がゴロゴロある層、、、みたいな感じ

埋め戻すときに裸電線でも入れておけば良かったのだろうけど、当時はこんな遊びするつもりもなかったから、もったいないコトしたなー

同じ黒土のようでも、表面の40cmくらいは性質がちがうのかな?

90cmのうち効いてるのは先端から60cmくらいっぽい、数十センチ離した場所に90cmのアース棒をもう1本、それと60cmのものを地表から10cmくらい沈む程度(←これは700Ωくらいにしかならなかった) それを全部まとめて測ると180Ωくらい、せめて数十Ω程度まで落ちればと思ったけど、受信だけで電波を出すワケじゃないから、まぁいいか。

 抵抗値は表面積に比例して下がるから、うちの場合は本数よりもっと長いのを深く入れたほうが抵抗値が落ちるような気がするね

 

結果のほうは、、、全体的にノイズが下がった

AMラジオ帯~10Mhzあたりは特に、ノイズのほうが大きくて(何を言ってるかわからない)レベルの放送がちゃんと聴けるようになったよ、聴けるとはいえ夜になると入ってくる中国語やロシア語っぽいのは何を言ってるかサッパリわからないけど(爆

 

 

 

 <<< 追記 >>>

 

更に長いアース棒を手に入れたので追加してみた

今度は連結式の1m50cm/14Φのもの

打ち込んでいく途中での接地抵抗の下がり方は前回のときと同じような感じ、1mほどで400Ωを切るくらい

表層の40cmくらいはほとんど効いていないけど、そこから先は10cmあたり20Ωくらいの感じで抵抗値が下がっていく

更に深く打ち込むと深さに比例して抵抗値が下がっていって、1m50cmぜんぶ打ち込んで接地抵抗は300Ωくらい

今度のアース棒は連結式、接地抵抗の下がり方が頭打ちになりそうなら別の場所に打ち直そうとも考えたけど、まだイケそうなので連結して更に深く打ち込むことにした

表層の3mくらいは黒土、2mあたりに黒土でも固く締まった感じの層があったのは以前に庭に穴を掘ったときにわかってる

深くなるにつれ、だんだんとアース棒が沈みにくくなってきたトコロに固めの層

ハンマー振る腕がキツいよー、2mあたりで200Ωを下回るくらい

2本目をぜんぶ打ち込んだ時点(3m)で80Ω

この先70cmくらい赤土の層があって、砂利っぽい水が染み出る層、その下に粘土っぽい層、粘土層を20cmくらい掘ったら石が出てきたんだ

1m50cmのものは石に当たってしまうと面倒(地面から突出したままでも良いけど)なので、1mのモノを継ぎ足し

赤土の層は黒土ほど抵抗値が下がらなかった、打ち込んで行った感じだと赤土の層は通過して水がある層までは達しているようだけど、あまり変化なかったなー

結局45Ωくらいまで下がった、先のアース線とパラレルにして40Ω

 

日々状況が違うから一概には言えないけど、少しノイズが下がって聴きやすくなったような、、、

地面の下の状態を想像しながらテスターあてて接地抵抗が下がる様子だけでも楽しめたから、アンテナの接地云々はおまけ(笑