夏の夜の自然観察
昨夜、開け放った窓の外でカサコソと音が聞こえてたんだ、
気になって見に行くと、
蝉の幼虫が立てかけてあった樹脂の板を一生懸命上ろうとしてる、
そのままじゃ滑って上れないから転がってた木材を差し出してあげた。
うちの家の裏は地面が土のままなので、毎年セミの幼虫が出てくるんだ。
家の裏は抜け殻がたくさん、シーズン中に20~30個くらい。
なかには羽化に失敗して命を落としてしまったヤツも転がってたりする、、、汗
幼虫が土の中から出てきたってコトは羽化するためだよね、
木の板は60cmくらい、立てておくとてっぺんまで上って折り返して下りはじめる、
20cmほど下るとまた向きを変えて上へ、、、を何度か繰り返してる。
壁にたくさん付いてる抜け殻は、地面にある穴から地上に出てから地面を1~2mほど移動して
そこから1~2mほど上ったあたりが多い、
羽化するぜ~!って地上に出てから、
そのくらいの移動(時間)で羽化する場所を決めてしまうんだと思うんだ。
コイツも場所が決まるまで、そんなに長い距離を移動しないハズ。
何度か上り下りを繰り返したあと、移動が止まって、カラダを小刻みに左右に動かし始めた、
数分で動きが止まって10分くらい経つとパキッと背中が割れて羽化が始まったよ。
背中が割れて胴体が出てくるとき、パキッパキッ!と殻が割れる音が聞こえる。
ゆっくりした動作ばかりでなく、プルプルと小さく震えることもあった。脚を抜いてたのかな?
仰け反るように胴体・脚が殻から抜けたら、ぐいぃっと上体をあげてお尻を抜いて脱皮完了
仰け反った姿勢から上体をあげる動きはわりと速くて
↓みたい(爆
脱皮の仕草は、手を使わずに皮ツナギを脱ぐとこういう動作になりそうだと思った(笑
縮れた羽も思ったより早いスピードで(とはいえ20分くらいかかるけど)、
びよよ~んってまっすぐキレイに伸びるの、
形状記憶合金みたいですげー
羽化してる最中のは何度か見かけたコトあったけど、最初から見たのは初めて。
ナカナカ楽しかったよ♪
あまり明かりを点けるのもかわいそうだったので暗くてあまりキレイに撮れなかったけど、
スマホのタイムラプスアプリでも撮ってみた。
右の縦表示になってしまってるのが時刻、22:30頃スタートして2時間弱。
羽化して何となく色がついてきたトコロで時間も遅くなったので観察終了♪
翌朝、見てみたら無事にドコかに飛んでいったみたい。
夏を謳歌したコイツの子孫が成虫になるのがまた何年もあとなんだよな、、、