ゲルマニウムラジオでJJYは聴けるのか
なんだか電波のネタが続いちゃってるけど (^^ゞ
ネットで見かけて買ってしまったゲルマニウムラジオのキット
ガキんちょの頃、、、
電子工作の本で見て、親父が電気関係のお仕事をしていたせいもあって、家に似たような部品があったので見よう見まねで組み合わせ、最初はセレクトした部品が違う規格のモノで当然鳴らなかったのだけど、ちゃんとした部品に変えたらラジオが聞こえてね、電池も無いのに不思議だし自分で組み立てたものが鳴るというだけで嬉しかったなー
当時使ったコイルはそれっきり使うあてもないけど、捨てられずにまだ実家の物置にあったりする
ワタシの電気・電子工作の原点になってると思う
なんか懐かしさもあって、つい買ってしまった (^^ゞ
他人が見たらくだらないモノでも、何か作っては自己満足に浸ってるというのは今でも変わらないw
☆ゲルマニウムラジオを作るよ
説明書はないけどキットの販売元に詳しいコトが書いてあったのでそれを参考に
バラのエナメル線は、そのまま伸ばそうとすると絡まってしまうので、適当な紙を丸めて芯にするとスルスルと伸びて具合よく使えるよ
コイルの芯(下側)にするのはラップの芯、直径37mmくらい
付属の線は15m、この芯だと13mぶん巻けば良いみたい
コイルできた♪
コイルのインダクタンスを知りたいとき、昔だったら精度の良いコンデンサーと組み合わせてディップメーターで共振周波数を測って、ディップメーターは目盛りが粗いから、周波数カウンターでディップメーターの発振周波数を読んで、、、
公式(F=1/2π√LC)に当てはめて ←ここで大抵間違える(爆
というコトをしていたのだけど、学力は増えなくてもお小遣いは増えたので⁈最近になってやっとLCメーターというモノを手に入れたのだ、コイルのインダクタンスやコンデンサーのキャパシタンスを一発で表示してくれる
使うたびキャリブレーションしろと書いてあるけど、クリップをオープンで30秒、ショートさせて30秒、準備はたったの1分ほど
自分で計算するのにかかる時間に比べれば遥かに早くてカンタン♪
出来たコイルはおよそ350μH、説明にもそのくらいになるって書いてあった、付属のバリコンの可変範囲は20~300pFくらい、インダクタンスとキャパシタンスから共振周波数を計算してくれるサイトもあるので、計算してみるとバリコンの可変範囲で十分AMラジオの放送帯をカバーできるっぽい
屋外に張ってあるアンテナ線に繋いでみるとちゃんと聞こえるぞ
元々うちはTVやラジオの受信し難い場所なので、強い局だけ何とか理解できるレベルで聞こえる程度だけどね
そういえば放送の時々に「ふぁーいーすとねっとわーく」というアナウンスが聞こえていたFEN、今は AFN (American Forces Network) に改称されてて言わなくなっちゃったね、、、
音は小さいしノイズ交じりだけど、聞こえるとやっぱ楽しい
時間/周波数の標準電波を送信している J J Yという電波
以前は短波帯のいくつかの周波数で聴けていたのだけど、今は40khzと60khzしか無くなってしまったそうで、、、
40khz(Mhzではない)なんて低い周波数を聴けるモノなのか興味があったので、ゲルマニウムラジオで聴けるか試してみよう
電「波」って言うくらいだから周波数に応じた波長というモノがあって、周波数が高いほど波長は短くなる、アンテナの長さや必要なコイルもそれに応じた大きさが必要
無線LANの2.4Ghz(=2400Mhz)なら約12cm、FMラジオの80Mhz帯では約3.7m、AMラジオ帯の1000Khz(=1Mhz)で300mくらい、更に低い周波数の40Khzになると、約7.5キロメートルですって!? タクシーで2000円くらいかかる(謎
とりあえず、共振周波数にあてはまるコイルとコンデンサーの値を求めてみる
F(共振周波数)=1/2π√L(コイル)C(コンデンサー) 、
コイル<コンデンサー でも コイル>コンデンサー でも、共振周波数の値は合うのだけど、どちらか大きく/小さくするとメリットもデメリットもあるそうで、、、
とりあえずキリのよさそうな値、L=14000μF・C=1000pF を目標にしましょ
コンデンサーは、、、手持ちのバリコンを複数個並列にしてもイケそうだけど、上手く行くかどうかもわからないのに、わざわざはんだ付けするのも面倒?!
なのでアルミホイルを使ってみた
床に敷いたアルミホイルの上にクリアファイルに入れたアルミホイル
クリアファイルはB4サイズ、この状態で1682pF 2/3くらいオーバーラップさせたあたりで1000pFくらい、これでイケるんじゃ?
ちなみに使い古しのクリアファイルだから反りもあって所々浮いている
重りを載せて隙間を減らすだけでキャパシタンス倍増、クリアファイルを通り抜けて、上下のアルミ箔のあいだを電子が行ったり来たりと説明されても、いまだにピンとこない
試しに先のゲルマニウムラジオのポリバリコンの代わりに繋いでみると、いちおう聞こえる、
このくらいの重なりでポリバリコンと同じくらいなんだな、ただ選択度が悪くなって隣接する放送も一緒に聞こえてしまうようになった
次に必要なインダクタンスを稼げるコイルの巻き数を計算できるサイトもあるのでそちらで計算(インターネットって有難い♪)
結果、必要な電線は200mくらい、25~30mmくらいの塩ビパイプに巻くと3~4mくらいになっちゃう(汗
コイルは直径が太ければ巻き数が少なく、細ければ巻き数が多くなるのでもっと太い芯材を見つけてきた
ボイド管といって、コンクリートの打設するときに配管を通す穴を確保したりするための材料、材質は紙だけどそ~っと乗るくらいなら潰れないくらい丈夫
125φというサイズ、外形は130mmくらい
これに500巻きくらい必要、手で抱えてぐるぐる巻くなんて出来ないから、あり合わせのモノで治具を作った
内径に合わせてテーパーにした板で挟んでボルトで固定「マニ車」のようにくるくる
線材は0.4mmのポリウレタン線、500グラムって何メートルあるんだろう?
0.4ミリx500=ぴっちり巻いて20cm幅くらい
最初の10巻きくらいは手で巻いて要領わかったら、あとはボルトに電動ドリル付けて低速で巻き取った
治具を作るのに1.5時間くらい、コイル巻くのは10分くらい(笑
きれいに密巻きできれば、計算通りの巻き数&長さになるのだろうけど、多少の隙間は出来ちゃうし、巻き数なんて数えていられない
どうせ計算通りのインダクタンスになるかわからないから21cm巻いてみた
15.157mH(15157μH)、ほぼ計算どおりだったね
ダイオードとイヤホン繋いでみると、、、
ちょうど上の画像くらいから少しづつ重なりを多くしていったあたりまで、ノイズが酷い、ノイズはアンテナ線を外しても変わらず、室内のノイズを拾ってるみたい
ノイズの出始めから消えるあたりのキャパシタンスを測って、共振周波数を計算してみると40~58Khzくらい、ちょうど被ってるのカモ
ACアダプターや携帯の充電器やLED電球などなど、最近はノイズの発生源がたくさんあるし、もっと高い周波数なら携帯の受信機か何かで発生源を絞れるのだけど、こんな低い周波数じゃそれも出来ないなー
ノイズの影響を受けなさそうな屋外に持ち出すとコンデンサー!?が安定して使えなさそうだし、困ったな
電波時計の小さな筐体で受信できるんだから、でっかいアンテナコイルならイケるんじゃね?なんて考えは甘かった
そもそもうちはTVやラジオだけでなく、電波時計も受信できない時のほうが多くて、受信できても信号を読み違えるのか?ぴったり1時間とか狂ってる時があるんだよね
送信所のある東北あたりに行けば電波も強くて聴こえるんだろうけど、、、
というワケでひとまずJJYは断念
作ってしまったコイルどうしよう???