きっかけ

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八王子市の北西部、
あきる野市との境に七曲り峠という峠道があるんです。







かつては文字通り、ぐねぐねと7つの曲がりがある道だったのだけど、平成になって(14年?)道路が拡張されてルートも少し変更
今では3曲がりになってしまいましたが・・・





新しい道路が出来たあとも旧道の一部が散策路のように残されている場所もあります

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右の道が旧道

普段は車止めだけなのだけど
今は何かの工事しててバリケードがある







数年間、あきる野市に住んでいたコトがあるんだ、当時はまだ旧道が現役だった頃に毎日通ってた。

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路面の落ち葉がすごいことになってるけど
路面の荒れは当時から。

所々、少しだけ広い場所でしかすれ違えないほどの道幅だけど交通量は多かった、

下手なドライバーがいるとすぐ渋滞、八王子側の入り口は広かったからココを知らない大型車が入ってきたりして、そりゃ大変なことになったりしてね。



当時も峠の途中から山へと入る道のようなモノがあったのだけど、さほど気にしてなかったんだよね。

新道が出来て寸断された山へ入る道は擁壁に階段が設けられて、
その上にいつのまにか切欠坂(きっかけさか)の道標が立てられてた。

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通るたびに何となく気になってたのだけどクルマを停める適当な場所も無く、
自転車で通った際も入り口の階段を眺めるだけでいつも素通り。。。

先日、ランの途中で階段の上まで上ってみたら八王子側へと抜けられそうなことが書いてあったんだ。
その時はもう暗い時間だったから奥へとは行けなかったの。

春を過ぎれば草が茂って道が無くなっていそうだから冬季限定っぽいし
今日は仕事が早く片付いたので、いつもより早い時間にランに出かけられるからイッてみようかと。

階段を上がるとワープロ打ち+パウチの説明があったの、
こないだ、この説明板上部手書きの下戸吹信号(滝山街道)へ500m 10分 というのが読めたのよ、、、

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ふむふむ、
七曲り峠は大正時代に出来たんだね。































「たぶんここが道だろう」というところを踏み進みます。


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すぐ先には山の神の碑、左下の説明には、、、

昔から農家では山林は田畑同様日常生活と切り離せない存在で、樹木は燃料に、落ち葉は堆肥として農業を営む上に於いて重要な役割を果たしておりました。 一月八日はこの地域の農家では山の神の日と定め、お酒等をお供えし、山の安全をお祈りし、この日は山仕事を休み、一緒に休養させる習慣が有りました。 この石像は地域の方達が山の恵みに感謝し、そして山の安全の祈願を込めて二百何年か前の文化三年三月この地に設立されたものと思われます。 平成21年5月

追記
この石像について現在地元では知る人がおらず、仏石像か神石像かの疑問が生じ、雨間の西光寺の川勝住職様に鑑定を依頼した結果、仏石像ではなく山の神の石像ではないかとの事でした。住職様のご厚志により土台等を据え直し、堅固に修復、改めて祀り修めました。

とありました。


とりあえず道っぽいところを先へと進みます

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雨水が流れ、深くえぐれてしまってる場所もあったりします、、、
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少し上ると郡境の道標、

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正面に郡境

左右にそれぞれ 南多摩郡 / 西多摩郡・・・

背面には明治四十年十月・・・  とありました。


かつて市制になる前、このあたりが「郡」だった頃のモノのようです。

文字はライトを斜めから当てたりしながらやっと読める程度、
100年以上前からココに建ってるんだね。











楽しい散策は100mほどでおしまい。


尾根のピークまで来ると明治安田生命グリーンランドの擁壁にブチあたる。
たぶん昔はこの敷地の中を通っていたんだと思うんだけどね。

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それなりに下草の刈られたような擁壁沿いを時計回りに、枯れ葉のしたに穴があったり
腕ほどの太さの枝がゴロゴロ落ちてたりして
あまり走りやすい道じゃない。

もう少し先は不法投棄がイッパイあって
なんだかな~といった感じ。

通り抜けるより頂上で引き返したほうが
よかったカモしれない。。。






ふたたび滝山街道へと出ました。


↑の切欠坂について調べたら、何度かMTBで通ったコトのある道が滝山街道(411)の旧道だったそうで・・・
栃淵峠という名称だというコトを初めて知りました。

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太陽は山の陰に沈んだものの
暗くなるまでにはまだ少し時間があります









切欠坂の出口から1.5kmほどだから旧道つながりで栃淵峠も行ってみましょ。

新しいバイパスのトンネルが出来てすっかり旧道のようになってしまった滝山街道/国道411、
サマーランド入り口の信号から少し東側に旧道の入り口があります。

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入り口から最初の曲がりまで、50mほどは工事中のような
建設会社の資材置き場のような…ちょっと入り難い雰囲気。




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それを過ぎれば軽トラックが通れるほどのダブルトラックです。

握り拳ほどの石がゴロゴロしてて走ると足をくじきそう。







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所々に残ってる石垣が当時の名残?

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黒光りしてる部分は流れてた水が凍ってる、
そこだけフラットだから知らずに足を乗せたらバリッ!と、
下は5cmくらい水が溜まってて危うく足が濡れるトコだったよ




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頂上付近にはコンクリートの建造物、
露出を上げてるから空が明るく見えるけど
結構うす暗くなってきてる。

そのうち暇があるときに
建造物の正体を調べにこようかな・・・


ここも未舗装路はピークまで、ここも短くて500mほど。



自宅から14kmほどのラン(一部歩き)画像撮りながらだからいつもより時間かかったけど、
遊Run(遊覧)・観Run(観覧)もたまには楽しい♪




切欠坂は↓ 

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 画像をクリックすると別ページで開くよ。







栃淵峠は↓こっち。

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そうそう、七曲峠の横にある中央霊園にには 武者小路 実篤 のお墓があるそうです。
どの区画にあるのかはわしも知らない