風ニモマケズ

朝晩の冷え込みが厳しくなってきた今日この頃。

肌寒いときに有り難いのがウインドブレーカーですね、

でも比較的タイトなジャージだけの時と違って
ウインドブレーカーのバタつきによる風の抵抗って
有り難くないモノですよね、風の強い日は特に。。。



風の抵抗ってどの位のロスなんだろう?ってちょっと気になったトコロに
偶然にも手元にi bikeが?!・・・本来の使用目的とはチョット違うような気もするけどイイんです。

気になりだしたら試してみないと眠れない性格なので...



ウェアは長袖ジャージにロングタイツ、
ウインドブレーカーは
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mont-bell 製 薄手で畳むとコンパクトになるタイプのヤツ
今はカタログ落ちしたかも? 製品名は失念 (^^;  


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袖はこのくらい余る。


ココのとこMTBばっかり乗ってたけど、久しぶりにロードバイクを出して
近所の適当な場所へ行ってみた。


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コースは高低差20m距離400m程度の坂を下り、
下りきったところからほぼ平坦な直線(0.1~0.2%程度下り)を600mほど40km/hで巡航。



ウインドブレーカーを着たり脱いだりして測定して
その部分を切り取ったデータが下の画像。(クリックで大きな画像)

ウインドブレーカーを着て、下り~巡航
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ウインドブレーカーを脱いで、下り~巡航
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それぞれ計測する前にセンサーの校正をしたのだけど、
グラフ左の文字ばっかりのトコ、Aero~、Fric~って表示があって 
コレが空気抵抗とそれを含めた走行抵抗の係数だと思う、

着用  Aero 0.626 ; Fric 4.81
非着用 Aero 0.619 ; Fric 2.43  だそうです。

ウインドブレーカーを着ていたほうが係数が大きいのはあぁやっぱりね。と。
その係数が出力表示にどの程度影響してるのかサッパリわからない・・・

ちなみに過去にゆったりしたナイロンパンツ+Tシャツで測ったデータを見たら
Aero 4.00 ; Fric 10.00 くらいでした。
ただ、計測場所が違うから同一視はできなさそうです。


高低差20m距離400mの坂をヘコヘコと上って、そこからイッキに下り。
同じ場所からスタートして、漕がずに惰性だけで下るつもりだったのだけど、
思ったよりスピードが出ちゃった、途中2ヶ所のコーナーではブレーキ掛けてしまった。。。
なるべく同じラインを通るようにしてみたのだけど
(下りで漕いでないのに出力の山があるのは道路の段差での誤動作)

最初のコーナー(0.1km)までの速度も、2コ目のコーナー抜けたあと(0.3km)の速度のピークも
着ていない時のほうが上回りました。空気抵抗の差でコレだけ差がついたんだよね?
(0.1km地点、39.4km/h:40.1km/h) (0.3km地点、47.6km/h:49.2km/h)

一度メーターの操作をミスしてて、着ている時は3回目に走った数値だから、
後に走ったほうが道に慣れてると思うのだけど、そっちのほうが遅い。


と、ここまではデーターを取り込めるサイクルコンピューターなどでも計測できますね、
ココから先がパワーメーターの本領発揮?!するトコロであります。

下りきったとこから巡航したときの出力の平均を出してみた値が、、、

着用  334.3 ワット
非着用 298.1 ワット    

舗装の状態があまり良い場所ではないので、
道路の段差とペダルを踏み込むタイミングが重なってしまうと
クランクにゴンッ!ってチカラが加わってしまったりして
出力のグラフが一定でないのですが…

ほぼ無風の状態で、ウインドブレーカーを着て40km/hで巡航すると
ジャージだけに比べて1割くらい余計なチカラが必要なワケですね。
でも、自分にはどっちもキツいのでさほど差は感じない


ついでに無風状態で40km/hで巡航しようとすると300ワット前後、
と、いうコトは真正面からの向かい風のときには、

風速 1m/s(3.6km/h) 少し風がある?程度
   4m/s(14.4km/h)風強いよぅ…くらい
   7m/s(25.2km/h)メチャメチャ風強ぇぇ!

風があるときは、それぞれ40km/hから上記の時速を差し引いたぶんの速度で走っても
同じ出力が必要ってコトだよね。
そんなコトを思ってしまうと風のある日がますます嫌になりそう。。。


風圧の抵抗って速度の2乗に比例するんだよね、
自分はどうせ40km/hでの巡航なんて数分しか続かないから、
もっと低い速度(30~35くらい?)で測ったほうが実用的だったかな?
今回は暗くて路面の凸凹も避けられなかったから、もっと路面の良いところで再チャレンジする?

コース下見、計測(操作)ミス、計測x2回 と、同じ所を行ったり来たり。(^^ゞ

でも同じトコロを行ったり来たりするのは結構飽きるのよねぇ…






i bikeについてワタシの思うこと。

走行中の風の抵抗から出力を測るというパワーメーター

風速(風圧?)速度、気圧、傾斜 のセンサーが入ってるみたい。

出力の理論値って、(あらかじめ入力する)車体+体重などの総重量と
速度センサーで速度や±の加速度に傾斜を乗じた値で良いんだっけ?

そこに風速(空気抵抗)の係数を掛けて出力として表示してるのかな?と。

センサーは気圧や温度で誤差が出るから、その都度校正します。
自分の場合は・・・
気圧(高度)は出かける前に自宅の標高を入力、ついでに平らな床で水平も確認。
風速(風圧)のセンサーも室内でゼロ校正したほうが上手くいくみたいなので、ついでに。
あとは平坦または少しだけ上りのバンピーでない道路(取説より)にて
32km/hまで加速後、速度が12km/hまで落ちるまで惰性で走れば空気抵抗の校正も完了。
出掛けるついでに↑が出来るような場所を見つけておけば、たいした手間ではない。


直接、軸出力を測るSRMやパワータップはどうだか知らないけど、
i bikeは計測のカウントタイミング?(N、N+1…)の間にガツン!と入力を加えると
ありえない出力が表示されたりします、
すぐに表示は安定するから目安として使うだけなら問題ない。

あと、風が巻くような状況、スリップに入っている時や
街道沿いで車に追い越される場合などは表示が不安定になる。

下りで漕がなければ出力表示はゼロになる(ハズ)のですが、
そこで車に追い越されフヮッと引張られて速度が増した時などは
漕いで居なくても数十ワットの表示が出ます。
i bikeが「加速した=漕いでいる」と勘違いするワケですね。

自分のは一番ベーシックなタイプなのだけど、
上位のケイデンス付きモデルだったら「漕いでない」のが
計測に反映されるのかなぁ・・・

傾斜計の表示は結構正確みたい、0.1%単位で表示されて
普段は速度表示にしていても2%以上の坂になると速度⇔傾斜が交互に切り替わるのは便利。
リニアに表示されるので見てて飽きないよ。


そういう表示のクセを把握してれば使いにくいってコトもないので
ソロで黙々と練習するには良いアイテムだと思う、高速走行しない坂などでは特に。
ただ、電池(CR2032)の持ちが悪いのが難点かな、
いきなりシャットダウンする訳じゃないけど、電圧の低下にあわせて
だんだん表示がおかしくなってくる。
10時間分のメモリーがあってもバッテリーの持ちは夏ならギリギリ、冬場はその半分くらいカモ?
(だから?本国のメーカーサイトに20コ入りパックとか売ってる。)

数時間の練習に使うなら問題ないけど、ツーリングのように
まる1日走り回るなら予備電池も持ってく必要があるかも?
電池が無くなるほど時間が経つとセンサーがズレてくるから
交換後にまたセンサーを校正するのは面倒…

でも黙々と練習するようなコトが無いワタシは数値を見て喜んだりしてるだけ、
猫に小判、または豚に真珠ですな。