廃油バーナー

昨年の年末、物置を片付けていた際に
かつては自分でせっせと交換したりしてた自動車のエンジンオイルが出てきたのよ、
(知ってたけど見えないフリしてた?! 爆)

処分しようとそのままになってた廃油はもちろん、未使用のものも。
未使用とはいえ20年以上も前のモノだから、酸化してて使えるようなものじゃない。

冬のあいだ、屋外で何かするときに焚き付けに使えないかと思ったのだけど
エンジンオイルはそのまま火を点けると煙と臭いがスゴいんだな。


廃油ストーブというのもあるみたい、
ネットを徘徊してると自作してる人もいるようだけど
しっかりした缶体にオイル貯めてファンで送風して…という大掛かりなもの
開放的な作業場でなら使えるかなーという感じ。
廃油が無くなってしまえばおしまいだから、そこまでのモノを作るのはねぇ、、、


たまたま、同じ時期にガスコンロが壊れてIHに交換したの、
処分するガスコンロの火口だけ使って、バーナー作れないかな?と


ガス用のバーナーヘッドだけど、ヒートパイプを追加してオイルを加熱すれば
キャンプ用のガソリンストーブみたいにイケるんじゃないかな、、、と。

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銅パイプで輪っか作ったのを炎の当たりそうな場所にセットして、
ノズルはガスコンロに付いていたやつ、

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気化して暖められたガスがノズルの先からパイプの中へ、
その際に周りの空気も引き込んで(ベルヌーイの法則だっけ)
これでガスと空気が適度な比率になるんだよね

ノズルはガスコンロに付いていたヤツ、
0.7~0.8mmくらいのと小コンロのほうに付いていた0.3mmくらいのもの、

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ガスより気化油のほうが流れにくいんじゃないかと、とりあえず大きなほう。

火が消えたときに油がどんどん流れてしまうのも面倒なので、
立ち消え時に送油が止まるように温度センサーも組んであるの
温度センサーの熱電対は規格が同じだったみたいで、ガスコンロのものをそのまま流用できた

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最初はキャンプ用のホワイトガソリンで試してみたよ、

燃料を送って、ガスバーナーでプレヒートすると、
コールマンのバーナーみたいに、シュ・・・シュ・・・シュシュ・・シュゴォーって燃焼はじまる

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燃料を送る量や、ノズルと吸入口とのクリアランスなどを調整
燃料が少なくても火力が弱くてパイプが熱くならないし
多すぎると温めるのが間に合わずに液体のまま出てきて火炎放射器状態(爆

燃料に対して空気の量も少ないみたい、、、
ノズルから噴き出す気化(どちらかというと霧化だけど)したガスの勢いが高いほうが
良さそうな感じ?小さいほうのノズルに替えて、、、

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シュゴォーーーっと良い感じ♪
300ccくらいの燃料を安定して燃やし切るコトができたよ。

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いちばん調子よく燃えてるときの燃料消費量は毎時600ccくらい、
火力か燃料消費とかの割合がキャンプ用コンロと比較するとイイ感じの線かも。

ホワイトガソリンが無くなったので、灯油をいれてみたけど同じような感じで燃焼する
炎は同じくらいでも煤が多いのはキャンプ用のバーナーでも一緒だね。

火遊び楽しいなー


灯油が減るのにあわせて少しづつ廃油を混ぜていくと
3割くらいまではどうにか、それを過ぎるとダメだー

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数十度で着火するガソリン・灯油に比べてオイルの着火温度は200℃以上だそうで、
温度がぜんぜん足りない。

そのへんに転がってた鉄板を乗せて
少しでも熱が逃げにくいようにしてちょこちょこ調整して、どうにか。
温度はともかくパイプ部分が細くて空気がぜんぜん足りないっぽい。

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温度上げるために燃料を増やす→空気が足りない→燃料減らす→温度が下がってしまう、の繰り返し
ぜんぜん安定しない。

これは基本的に見直さないとダメっぽいな




残りの銅パイプをコイル状に巻いて、こないだ分解したDVDドライブの残骸で仕切り作った(笑

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燃料が入るのは左上のほう、構造的には灯油の草焼きバーナーの燃焼部みたいな感じ

ガストーチでプレヒートして燃料を送ると、、、

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ブ・ブ・ブブブォーって、ビンや缶で作るパルスジェットエンジンみたいな音と共に燃えはじめたよ

前へ抜ける炎を遮るように鉄板当てて熱が逃げにくいようにして、
燃料を更に増やすとすげー勢いでゴォーっ!と

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鉄板が赤くなるほどの温度になるよ。


ヒートパイプの中のオイルが沸騰した圧力が逆流して
送油のシリコンホースがブルブル動くなーと思っていたら・・・

圧力に負けてホースの接続部が抜けて離散、オイルが飛散して悲惨なコトに (^_^;)

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燃料消費量は毎時230ccくらい、オイルのほうが熱量が大きいみたいで
ちゃんと燃えてしまえばホワイトガソリンや灯油に比べて圧倒的に火力は強いぞ


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最後のほうは青い炎のまま、安定して燃えてくれたよ、
キレイに燃焼してくれると見てるだけで楽しい♪

もう少し太いパイプで燃料と空気を送るとか、ファン使って送風するとかすれば燃料も増やせて
もっと強火力なものになりそう、ヤッてみたいけどお手軽に試せなくなっちゃうな(笑


作ろうと思えばバーナーの部分はすぐ出来ちゃうのだけど、
「仕事が無くて時間あるとき、明るい時に屋外で」というのがあって長いコトかってしまった。

先日、たまたま廃油を処分する機会があって
残っていたのは小分けにしてたこのぶんだけになってたの。

これで廃油はぜんぶ燃えてしまったから、
このプロジェクトはコレでおしまい。


オトナの火遊びは楽しいぞー?!