「モ」快適化 プロローグ

「モールトンの自転車」でほとんど人がイメージするのが
トラスフレームのタイプだと思います。


自転車に対する思い入れやこだわりは人それぞれですよね、
ワタシの場合、あのトラス構造が埠頭や工事現場にあるような
大型クレーンみたいでカッコいい!と思う訳です。
クレーンみたいと言えば色は当然、黄色じゃなきゃいけません (^o^)

詳しい事はほとんど調べずに「ゴムのサスペンションがついている」程度の知識で
カタチ優先で購入、お世辞にもあまり綺麗ではない中古で、懐が暖かかった
時期ではあったのですが、それでも勇気いりました。


「モールトン」を知っている人の反応はご想像にお任せするとして、
面白いのがモールトンを知らない人の反応、
女性だと「ヘンな自転車」って意見が多いです
小学生くらいの子供だと、スタンドオーバーハイト(跨った時の
フレーム部分の高さ)が低いので、サドルを下げれば自分でも
乗れると言い張ります(でもゼッタイ貸してあげない!)

過去に色々な記録や伝説?があるそうですけど、今となっては
フレームのオリジナル性という以外に、イマドキの新素材バイクには
敵わないんじゃないかな?
ちなみにロードと比較すると、ストップ&ゴーが多く、石レンガの歩道と
車道を行ったり来たりしなければいけないような都内の渋滞している
道路(条件多いな)だとモールトンのほうが走りやすいかもしれない、
でもそんな場所だとMTBにスリックタイヤのほうがガンガンいけますね。

クルマで言うところの「ひと昔前の英国製ライトウェイトスポーツ」
性能だけじゃなくて雰囲気を楽しむモノなんじゃないかと思ってます。



ちょっと突っ込んだ話になってしまって興味のない人には申し訳ないのですが

AMシリーズ>>所謂「お城製」と言われているモールトン社製
           ハンドメイドで作っているらしい、値段すっごく高い
APB&TSR>>パシュレイというメーカーでOEM生産しているタイプ
           値段も「お手頃価格」・・・とは言っても十分高いけど。

当然、ワタシのはAPBですよ、それも中古

手に入れた後で初めてじっくりと観察した感想は、構造は良く考えられて
いると思いますけど、溶接にしろ塗装にしろハッキリ言って「仕事が雑だなぁ」と。
(初期のAPBは特に雑らしい)


モールトン全般についてはこれ位にして、ワタシの自転車ね。
(これは手に入れた後で色々と調べたんだけど)

変速はドイツのザックスというメーカーの外装7段x内装3段が
装備されています、98年頃にザックスは今のSRAMに
吸収されて、「SRAMの内装x外装」って流れになっているようです。

96年に「量産型」APBシリーズが発売になっているようなので
ワタシのは恐らく96~97年頃のモデルなんじゃないかと思います。




☆前フリがずいぶん長かったけど、ココから本題☆

手に入れた時には既にリアハブの中のグリスが固くなっていて
寒い時期になるとシフトの戻りが悪くなったり等の不具合があったので
去年、全部バラしてグリスを変えたんですね、
ワタシもあまり乗ってないのですが、以前のオーナーも
殆んど乗っていなかった様で、内部の磨耗は全然無し、
唯一、ハブを支えるベアリング部分が少しだけ怪しかった、
ココが1番重要な所なのに、水をかければベアリングまで水が
廻ってしまうような構造なのにシールの類がついていないのは何故よ?


分解整備して調子は良くはなったんだけど・・・


当たり前の事なんだけど、内装x外装のハブって重いのよ、
外装の7段はいいとして、フロントトリプルのアウターギアとインナーギア
おまけにディレーラーの機能までハブの中に詰め込んでいるもんだから
重量だけだったらフロントトリプルと比較して同じくらいになってしまうのは
仕方ないのかもしれないけど、それよりあの太いハブの中に
小さい歯車が何個も入っていて、手でぐりぐり廻した時の
フリクションが大きい=重いんです。
遊星ギアってこんなモノだって言うのはわかっていたんですが
この時点で自分の中では「内装ハブはやっぱりダメ」って事に
なってしまったんです、ザックスのハブのベアリング類も
後々手に入れるのが難しそうだしねぇ…と言う事で

「モールトン快適化」大作戦 始動です。


どんなに大事に使ってもフレーム以外は走れば消耗しますし
最上級グレードのコンポの操作性は魅力ですが、耐久性が
劇的に向上する訳でもないので(それ以前に予算が無い)
「庶民的な」グレードでセットアップしていく予定。

計画では、リアは9速?、これは問題ないのですが
少し古いモールトンAPBでフロントがシングルギアのモデルには
フロントディレーラーの台座が無いのが多いんですね
それ以降のモデルはフロントシングルでも台座がついているのが
あるみたいなんだけど、不幸な事にうちのに台座は付いていません。
コレが最大のネックなんですね、シートチューブ径が特殊サイズなんで
バンド式の台座もちょっと探した所では見当たりません。
モールトンの専門店で台座を後付け溶接してくれるような所も
あるみたいなんですが・・・それじゃ自分が面白くないです。

もちろん自転車で走り回るのも好きですけど、それに負けないくらい
家に引きこもって、色々考えたり弄繰り回すのも好きなんです。

幸いな事に、この時期は寒くてほとんど乗れてないです
たまに乗るのにはロードがあるので、春までにどうにかすれば
不都合がなさそうなので、「モールトン快適化」大作戦は
春までの特別企画です。(←春までに完成するのか?)



文章を書く才能があまり無いので、プロローグというタイトルから外れ
取り留めのない文章になってしまいました、申し訳ありません。
ココまで読んでくださった方、深く感謝いたします。


「器用貧乏」を自認するシロートが何をやるのか
どうかナマ暖かい目で見守ってくださいませ。     m(_ _)m